リオワールド本巣の閉店理由と現在|玉ねぎ騒動から跡地の今を追う

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リオワールド本巣の閉店理由と現在|玉ねぎ騒動から跡地の今を追う
リオワールド本巣の閉店理由と現在|玉ねぎ騒動から跡地の今を追う
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🎵 リオワールド本巣の閉店理由と現在|玉ねぎ騒動から跡地の今を追う

1990年代の岐阜県西部において、週末のレジャーと買い物の代名詞として圧倒的な存在感を誇っていたショッピングセンター「リオワールド本巣」。象徴的だった巨大観覧車や白いテント屋根が目を引くイベント会場「ピエロドーム」を記憶している地元住民は少なくありません。しかし、時代の移り変わりとともに客足は遠のき、「LCワールド本巣」への改称を経て、広大なフロアに玉ねぎが無人販売されるという前代未聞の事態にまで発展しました。

かつての華やかなテーマパーク型商業施設は、なぜそこまで追い詰められ、閉鎖・解体へと向かったのでしょうか。本記事では、当時の報道資料や関係者の証言、公的記録を丹念に再構成し、衰退の決定打となった競合環境の激変から、跡地が「スーパーセンタートライアル本巣店」などを擁する生活拠点へと蘇った現在の姿まで、その全貌を克明にレポートします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:1992年に誕生したリオワールド本巣は、観覧車やピエロドームを擁する体験型SCの先駆けとして一時代を築いた。
  • 要点2:衰退の主因は2006年の「モレラ岐阜」開業による強烈な競合打撃と、隣接するリバーサイドモールを含めた迷走・オーバーストア化にある。
  • 要点3:本館解体を経て、現在は「ラ・ムー」や「スーパーセンタートライアル本巣店」を中心とする生活密着型商業地へ完全再生を果たしている。

【栄華と変遷】リオワールド本巣の歴史と巨大観覧車・ピエロドームの記憶

岐阜県本巣市(旧本巣郡真正町)の幹線道路沿いに、子供服大手「リオグループ(リオ横山)」が主導して1992年12月にオープンさせたのが「リオワールド」でした。バブル崩壊直後とはいえ、郊外型モータリゼーションの波に乗った大型開発であり、開業当初は地域初となる巨大エンターテインメント複合商業施設として大きな熱狂を呼びました。

当時の施設概要を振り返ると、その先進性がよく分かります。敷地内には遠くからでも一目でわかる巨大観覧車がそびえ立ち、敷地中央のテント構造イベント広場「ピエロドーム」では、毎週末のようにキャラクターショーやタレントのミニコンサート、地域住民参加型の催しが開催されていました。当時のテナント一覧には、リオグループの主力アパレル店舗はもちろん、トイザらスに代表される大型玩具店、多彩な飲食チェーン、ゲームセンターなどが名を連ね、休日は駐車場に入る車で周辺の道路が数キロにわたり麻痺するほどの賑わいを見せていました。

「休日に家族でリオワールドの観覧車に乗り、ピエロドームでイベントを見て、ファミレスでご飯を食べるのが一番の贅沢だった」と、当時を知る地元住民は当時の熱気を振り返ります。物販だけでなく「滞在する楽しさ」をいち早く提供していた点において、リオワールド本巣の歴史と経緯は、日本の郊外ロードサイド商業の先進事例でもありました。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:kokokki.com)

【なぜ衰退したのか】リオワールド本巣の閉店理由とモレラ岐阜の競合影響

地域住民に深く愛されていたリオワールド本巣が、急速に存亡の危機へと追い込まれた最大のターニングポイントは、2006年4月の「モレラ岐阜」開業です。リオワールドから北へわずか約3キロメートルという至近距離に、当時の国内でも屈指の店舗面積(約13万平方メートル規模)と広大な駐車場を備えたメガモールが誕生した衝撃は計り知れないものがありました。

モレラ岐阜はシネマコンプレックスや最新鋭の大型専門店を約240店舗集結させ、広域から圧倒的な集客力を発揮しました。これにより、1990年代基準の規模感であったリオワールドは瞬く間に顧客基盤を侵食されることになります。岐阜県本巣市周辺における商業施設の過剰供給、いわゆる「オーバーストア現象」が一気に顕在化した瞬間でした。

さらに追い討ちをかけたのが、2000年にリオワールドの南西隣接地に開業していた同系列の大型アウトレットモール「リバーサイドモール」の失速です。相乗効果を狙った開発であったはずが、モレラ岐阜との消耗戦に敗北。2010年9月には、運営会社が岐阜の有名占い師の関連企業へわずか「1万円」で売却され、「海龍リバーサイドモール」への改称が報じられるなど迷走を極めました。隣接施設の破綻とゴーストタウン化は、リオワールド周辺エリア全体のブランドイメージ失墜を決定づけ、テナントの撤退ドミノを加速させる致命傷となったのです。

ネットを震撼させた「LCワールド本巣」改称とタマネギ無人販売の深層

厳しい経営環境を打開すべく、施設は2000年代後半に運営母体の変更などを経て「LCワールド本巣」へとリニューアルを図りました。ウェルネスや日用品の強化を打ち出し、再起を期したものの、一度流出した客足とテナントを取り戻すことは極めて困難でした。有力テナントが次々と撤退し、シャッター街と化した広大な本館フロアは異様な静けさに包まれていきました。

そして2016年、インターネット上を激震させる事件が起こります。巨大な本館フロアのほぼ全店が撤退を終える中、がらんとした空間の片隅に長机が置かれ、「1袋100円のタマネギが無人販売されているだけ」というシュールかつ異様な光景がSNS上に投稿されたのです。

この「タマネギ無人販売モール」現象について、ネット上では「芸術的な皮肉か」「廃墟の悪ふざけか」と様々な憶測が飛び交いました。しかし、この背景には大規模小売店舗立地法(大店立地法)や各種許認可、土地建物の権利関係を維持するための「最低限の店舗営業実績を残す」という実務的・法的な事情が絡んでいたと業界内では指摘されています。かつて何百人もの買い物客が笑い合っていた吹き抜けの大空間に、ぽつんと置かれたタマネギの姿は、日本のロードサイドモールの栄枯盛衰を象徴する悲哀の光景として全国区のニュースとなりました。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:ライブドアニュース)

【データ比較】リオワールド全盛期・衰退期・現在の商業モデル変遷

施設がたどった30年以上の軌跡を、規模・機能・テナント構造の観点から比較表に整理しました。単なる商業施設の盛衰にとどまらず、地域住民の生活様式の変化が色濃く反映されています。

項目全盛期(1990年代:リオワールド)衰退・限界期(2016年前後:LCワールド)現在(2026年最新:再開発エリア)
商業コンセプト広域集客型エンタメ融合SC迷走期(機能不全の残存モール)生活密着型オープンタウンモール
シンボル・核店舗大観覧車・ピエロドーム・トイザらスタマネギの無人販売(本館唯一の扱い)ラ・ムー本巣店 / トライアル本巣店
メインターゲット休日に車で訪れるファミリー層物珍しさで訪れるネット観察者日常の食料・日用品を求める地域生活者
建物・フロア構造巨大エンクローズド(屋内回遊)型閉鎖区画だらけの巨大建造物フラットな個別平屋店舗+平面駐車場
編集部の総括評価時代を先取りした郊外エンタメの金字塔オーバーストアと大型化の犠牲実需に応える無駄のない機能的再生

【2026年最新の跡地】本館解体後の実態とスーパーセンタートライアル本巣店の役割

タマネギ騒動ののち、2016年冬までに本館は完全に閉鎖されました。その後、維持管理コストの増大と安全面の懸念から、巨大な本館建物は重機によって順次解体され、あの広大だった建物本体は姿を消しました。象徴だった大観覧車やピエロドームもすでに撤去されており、当時の面影を直接伝える建造物は敷地内にほとんど残されていません。

では、更地になった跡地は荒廃してしまったのでしょうか。現場を訪れると、その予想は見事に裏切られます。敷地は区画整理され、大黒天物産が展開するディスカウントスーパー「ラ・ムー本巣店」が先陣を切ってオープン。さらに広大な敷地の一部には、24時間営業で圧倒的な品揃えと安さを誇る「スーパーセンタートライアル本巣店」が進出し、生活必需品に特化した超強力なロードサイド型商業ゾーンへと劇的に生まれ変わりました。

かつてのような「週末に遠方からわざわざ遊びに行くテーマパークモール」としての役割は完全に終了しました。その代わりに、現在の跡地は「仕事帰りや日々の暮らしで安く効率的に日用品・食料品を買い揃えるインフラ」として機能しています。平日の夕方や週末の午前中には、買い物カートを押す主婦層や作業着姿の利用客で駐車場が埋まり、地に足の着いた実利的な賑わいが完全に定着しています。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:new.akind.center)

一般に知られていない盲点とネットの誤解

インターネット上では、リオワールドとLCワールド本巣、そして隣接していたリバーサイドモールの情報が混同され、いくつかの誤解が定着しています。事実関係を正しく整理しておく必要があります。

第1の誤解は、「リオワールドの建物がそのまま廃墟として今も放置されている」という説です。動画サイトや廃墟探訪系ブログで取り上げられたインパクトが強すぎたため、今も不気味な建物が残っていると信じている人がいますが、これは明確な誤りです。本館建物はすでに解体されており、現在は前述の通りトライアルやラ・ムーを中心とする明るいショッピングエリアとして機能しています。

第2の誤解は、「1万円で売却されたのはリオワールド(LCワールド本巣)だった」という混同です。実際に1万円で占い師関連企業へ売却されワイドショーを騒がせたのは、南西側に隣接していた別モールの「リバーサイドモール」(後の海龍リバーサイドモール)です。開発元が同じリオグループだったことから同一視されがちですが、法義的・敷地構造的には別のプロジェクトでした。このリバーサイドモールの崩壊劇が、隣接するリオワールドの衰退をより劇的なものに見せた要因といえます。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

現在の旧リオワールド跡地(本巣市商業エリア)を訪れるにあたっては、求める目的によって評価が大きく分かれます。

【今すぐ利用をおすすめできる人】

  • 生活コストを抑えたい実利重視派:ラ・ムーやスーパーセンタートライアル本巣店が集結しているため、食料品・日用品のディスカウント価格でのまとめ買いには地域屈指の利便性を誇ります。
  • 買い物を短時間で済ませたい人:モレラ岐阜のような広大すぎるメガモールと異なり、駐車場から店舗入口までのアクセスが短く、短時間の日常買い出しに最適です。

【訪問にあたって慎重になるべき(期待外れになる)人】

  • ノスタルジーや昭和・平成レトロ遺構を期待する人:本館・観覧車・ピエロドームは完全に解体・撤去されており、当時の構造物を直接見学することはできません。
  • 1日遊べるエンタメ・ショッピングを求めるファミリー層:ファッション・アミューズメント・映画鑑賞などが目的であれば、迷わず北側の「モレラ岐阜」を選択すべきです。

【リオワールド 本巣】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:リオワールド本巣の観覧車やピエロドームは現在どうなっていますか?
A1:観覧車およびピエロドームは、施設の閉鎖および解体工事に伴いすべて撤去されました。現在は跡地に近代的ディスカウント店舗や平面駐車場が整備されており、当時の遺構は残されていません。

Q2:なぜ「LCワールド本巣」でタマネギだけが売られていたのですか?
A2:テナントが相次ぎ撤退する中、大規模小売店舗立地法に基づく営業実態の維持や、施設権利関係上の要件を最低限満たす目的で設置されていたとみられています。意図的な話題作りではなく、撤退の末期に生じた制度と現実のギャップによる産物でした。

Q3:現在の跡地にはどんなテナントが入っていますか?
A3:本館解体後の敷地はオープンモール型に再編され、大黒天物産が運営するメガディスカウント「ラ・ムー本巣店」や、24時間営業の「スーパーセンタートライアル本巣店」などが営業しており、地域の買い物拠点となっています。

まとめ:時代の荒波を乗り越え地域インフラへ生まれ変わった本巣の商業地

1992年に巨大観覧車とともに華々しく幕を開けた「リオワールド本巣」の歴史は、地方都市における郊外型モールの栄光と過酷な淘汰を物語っています。モレラ岐阜の登場による激甚な競合環境の激変、リバーサイドモールの迷走劇、そしてLCワールド本巣末期のタマネギ無人販売というシュールな結末は、オーバーストア時代の象徴的な記録として語り継がれていくはずです。

しかし、建物の解体を経て再編された現在の姿は、決して悲劇の結末ではありません。身の丈に合わない過剰なエンターテインメント路線から脱却し、住民の生活防衛を支える実質本位のディスカウント拠点へと鮮やかに役割を変えたといえます。かつての熱狂を知る世代にとって一抹の寂しさは残るものの、本巣のロードサイドは今、最も求められる形で新しい命脈を保ち続けています。 (出典: リオワールド 本巣(Yahoo!ニュース)

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