シアターサンモールと例のプールの真相!同じビルに眠る聖地の現在
演劇ファンや若手俳優の登竜門として知られ、数々の名舞台を生み出してきた小劇場の名門「シアターサンモール」。そして、日本のインターネット文化において誰もが一度は目にしたことがある伝説の撮影ロケーション「例のプール」。一見すると対極に位置するこの2つのカルチャー拠点が、実は東京・新宿の「まったく同じ雑居ビル」に同居しているという噂が、SNSやネット掲示板で長年にわたり囁かれています。
「観劇の帰りにふと見上げたら、あのプールが頭上にあった」「聖地と聖地が重なる奇跡の建築物」とネット上が騒然となるこの現象は、単なる都市伝説なのでしょうか。2026年現在の最新スタジオ稼働状況やビルの構造、管理体制、そして現地取材から見えてきたリアルな実態を、カルチャーと建築の多角的な視点から解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「シアターサンモール」と「例のプール(花園ルーム)」が同一ビル(サンモール第7ビル)にあるという噂は完全な事実。地下1階に劇場、最上階(8〜9階)にプール付きスタジオが位置する。
- 要点2:スタジオは現在も「ピースタジオ」系列の「花園ルーム」として現役稼働中。コスプレ撮影スタジオやMVロケ地として一般予約・商用利用が可能。
- 要点3:見学目的の立ち入りは固く禁じられており、観劇ついでにプールを見ることは不可能。利用には正規のスタジオ予約と規約遵守が必須。
同じビルという噂の真相|サンモール第7ビルのフロア構造を解剖
結論から述べると、「シアターサンモール」と「例のプール」が同じ建物に存在する噂は100%事実です。この2つの聖地を内包している建物は、東京都新宿区新宿1丁目に鎮座するサンモール第7ビル(1980年代後半竣工)です。
劇場の公式案内や不動産登記データ、スタジオのロケーション情報からも、両者の所在地が完全に一致していることが確認できます。ビルのフロア構成はきわめて特異であり、まさに都市の地下文化とネットのサブカルチャーが垂直に重なり合うミルフィーユのような構造を持っています。
地下1階に広がるのが、客席数294席を誇る名門劇場シアターサンモールです。ストレートプレイから2.5次元舞台、人気お笑い芸人の単独ライブまで連日熱気を帯びた公演が繰り広げられ、週末ともなればビルの階段付近には開場を待つ観客の長い待機列が形成されます。
一方、エレベーターで最上階へ上がった先にある8階・9階のメゾネット空間に鎮座しているのが、通称「例のプール」こと花園ルームです。高級マンションのペントハウスを思わせる室内には、自然光が差し込むガラス張りの天窓と、長方形のインドアプールが完備されています。地下で役者が魂の演技を披露しているその真上数十メートルの場所で、グラビア撮影やコスプレ撮影、映像制作が行われているという事実は、知れば知るほど奇妙なコントラストを描き出しています。

ネットを揺るがした『例のプール』の正体と聖地巡礼の経緯
そもそも、なぜこのスタジオは日本中から「例のプール」と呼ばれるようになったのでしょうか。その歴史と聖地巡礼の経緯を辿ると、平成から令和にかけてのインターネットコミュニティ特有のミーム拡散現象が見えてきます。
スタジオの正式名称は、撮影スタジオ運営会社「ピースタジオ(P-Studio)」が展開する「No.136 花園ルーム」です(一時期、プラネアールなどの大手スタジオネットワーク経由でも情報が共有されていたことから、プラネアール系列と混同されることも珍しくありません)。
発端は2000年代中盤、大手成人向けビデオメーカーの作品やグラビアアイドルのイメージビデオにおいて、この透明感ある天窓と独特な形状のプールが頻繁に登場したことにあります。当時の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のユーザーたちが「またこのプールか」「どの作品を見ても背景が同じ」と指摘し始めたことで、固有名称を伏せたまま通じる符牒として「あのプール」「例のプール」というスラングが定着しました。
その後、テレビドラマ『世にも奇妙な物語』や特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』、有名アーティストのミュージックビデオ、さらにはバラエティ番組の再現VTRなど、一般メディアでもこの場所がロケ地として次々に露出。ネットユーザーによる「地上波に例のプールが出現した」というSNS投稿が爆発的なリツイートを生み、サブカルチャー界の不動の金字塔へと昇華していきました。
やがて劇場の存在を知る舞台ファンと、ネットミームを愛好する層が交差。「推しの舞台を観に行った場所が、例のプールのビルだった」という驚愕の体験談がX(旧Twitter)で拡散され、演劇遠征のついでにビルの外観をカメラに収めるという、風変わりな聖地巡礼文化が定着するに至りました。
【徹底比較】シアターサンモールと花園ルームのスペック・利用データ
同じサンモール第7ビルにありながら、用途も運営体制も全く異なる両施設。客観的なスペックと料金体系を比較表でまとめました。
| 比較項目 | シアターサンモール(地下1階) | 花園ルーム(8〜9階・例のプール) | 編集部の見解・留意点 |
|---|---|---|---|
| 施設種別・用途 | 演劇専用劇場・ホール(客席294席) | 屋内プール付きハウススタジオ・撮影空間 | 同じビル内だが管理・運営元は完全に別系統 |
| 運営企業 | 株式会社サンモール企画 | 有限会社ピースタジオ(P-Studio) | 問い合わせ窓口を混同しないよう厳格に注意 |
| 最寄りアクセス | 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」徒歩約3分 | 同上(サンモール第7ビルの正面入口を利用) | 新宿御苑前駅・大木戸門口(2番出口)が最寄り |
| スタジオ・施設料金 | 劇場基本使用料:1日あたり約25万〜35万円前後(公演規模・日数による) | スチール:1時間約18,000円〜 / ムービー:約23,000円〜(最低利用時間設定あり) | 個人コスプレ撮影会などでのシェア利用プランも存在 |
| 一般人の立ち入り | 公演チケット所持者のみ入場可能 | 事前予約・正規契約の撮影利用者のみ(見学不可) | 好奇心からの無断侵入は不法侵入に該当するため厳禁 |
例のプールの現在と利用実態|コスプレ撮影スタジオとしての新時代
「例のプール」は現在どうなっているのか。一時期はビルの建て替えや閉館の憶測がネット上に流れたこともありましたが、2026年現在もピースタジオ花園ルームとして元気に営業を継続しています。
現在の利用状況を現場目線で観察すると、大きな構造変化が起きていることが分かります。かつては映像制作会社やグラビア誌の撮影現場としての利用が大半を占めていましたが、現在は一般のコスプレ撮影スタジオとしての需要が定着している点です。
水着キャラクターの再現撮影はもちろん、水辺を活かしたファンタジー系・アイドル系作品のコスプレ合わせ、YouTuberやVTuberのリアル企画ロケ、インディーズバンドのMV撮影に至るまで、利用用途の多様化が進んでいます。SNS上では実際にスタジオをレンタルしたクリエイターたちによる「念願の例のプールで撮影してきた」「水温管理もしっかりしていてライティングが抜群だった」といったポジティブなレビューが日常的に投稿されています。
プールの水は定期的に換水・循環管理されており、温水オプションを利用することで季節を問わず水に入っての撮影が可能です。かつてアングラなミームとして消費されていた空間は、現代においてクリエイターたちが作品撮りに情熱を注ぐ、極めて健全でプロフェッショナルなレンタル空間として機能しています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネットの話題先行で知名度が高まった結果、サンモール第7ビルをめぐってはいくつかの大きな誤解が定着してしまっています。トラブルを回避するためにも、現場の事実関係を整理しておく必要があります。
誤解1:観劇のついでにプールを覗くことができる?
これは完全な誤りです。シアターサンモールは地下の専用階段から直接入場する動線が組まれており、上層階のスタジオへ向かうエレベーターホールとは空間が明確に分離されています。また、花園ルームのフロアは常時施錠・管理されており、予約者以外の立ち入りは一切認められていません。「ちょっと上まで行って写真だけ撮る」といった行為は、ビルの管理規約違反および建造物侵入にあたるため絶対にしてはいけません。
誤解2:ビル全体がひとつのエンタメ施設である?
これもよくある勘違いです。サンモール第7ビルはテーマパークではなく、一般的な賃貸ビルです。中層階には一般企業のオフィスや事務所テナントが複数入居しており、日々多くのビジネスパーソンが勤務しています。地下の劇場と最上階のプールがあまりにも有名なため、ビル全体が奇抜な空間であるかのように錯覚されがちですが、建物の本質は落ち着いたオフィス複合ビルです。
誤解3:劇団がプールを所有・運営している?
シアターサンモールを運営する「株式会社サンモール企画」と、花園ルームを運営する「有限会社ピースタジオ」の間に資本的・直接的な提携関係はありません。あくまで同じビルに入居する「地下のテナント」と「最上階のテナント」という間柄です。劇場側へプールの予約状況を問い合わせるような行為は、業務妨害につながるため厳に慎むべきマナーと言えます。

【プロの結論】カルチャーの二面性と利用者の向き・不向き
都市論の観点から見ると、サンモール第7ビルという存在は東京という巨大都市の「空間の多層性」を象徴する極めて興味深い事例です。地下という閉鎖的な闇の中で人間の内面やドラマを紡ぐ演劇空間が存在し、地上数十メートルの陽光あふれるガラスドームの下で、ネットカルチャーの偶像劇が撮影される。この二面性が一つのコンクリートの箱の中に共存している事実こそが、この地を都市伝説的な魅力で惹きつけ続ける根源と言えます。
最後に、この聖地に関心を持つ読者に向けて、訪れるべき・利用すべき人とそうでない人の判断基準を明確に提示します。
◎ この場所を前向きに楽しむ・利用すべき人
- 演劇鑑賞者:純粋にシアターサンモールの公演を楽しみつつ、「建物の外観を眺めて都市の奇妙な共存関係に思いを馳せる」という節度ある聖地巡礼ができる人。
- 作品撮りを行いたいクリエイター:正規のレンタル料金を支払い、水場を活かしたハイクオリティな写真・映像作品を残したいコスプレイヤーや制作プロダクション。
▲ 慎重になるべき・おすすめできない人
- 冷やかしや無料見学が目的の人:上述の通り、ビル内への無断立ち入りは不法侵入となるため、覗き見目的の訪問は厳禁です。
- 低予算での気軽なオフ会を考えている人:花園ルームは本格的な撮影スタジオであり、一般的なパーティースペースと比較して料金帯や利用規約(水濡れ・騒音管理)が厳密に設定されています。生半可な遊び半分での予約は避けるべきです。
【シアターサンモール 例のプール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:シアターサンモールへのアクセス方法と最寄り駅は?
A1:東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」の大木戸門口(2番出口)を出て、地上へ上がると徒歩約3分で到着します。新宿通りから花園通り方面へ入った閑静なエリアに位置しています。
Q2:花園ルーム(例のプール)の撮影スタジオ料金は個人でも払える金額ですか?
A2:スチール撮影で1時間あたり約18,000円〜(ムービーは約23,000円〜)が相場となっており、最低利用時間(通常3〜4時間以上)が設定されています。そのため1回の利用で6万〜10万円程度の予算が必要となりますが、複数人のコスプレイヤーやカメラマンで割り勘(シェア利用)することで、個人でも十分現実的な費用で利用可能です。
Q3:例のプールの中で本当に泳ぐことはできるのでしょうか?
A3:泳ぐこと自体は禁止されていませんが、水深は約1.1m前後と浅めの仕様になっています。本格的な遊泳ではなく、あくまで水中に浸かる、水面を活用したポージングを行うといった撮影を主目的として設計されています。
Q4:外観からプールの姿を見ることはできますか?
A4:地上から見上げた場合、ビルの最上階部分にあるガラス屋根の天窓構造を一部視認することは可能ですが、プールそのものを地上から見ることはできません。周辺は住宅や他社ビルが立ち並ぶエリアのため、路上での長時間のたむろや過度な撮影は近隣への配慮として控えましょう。
まとめ:新宿御苑前の片隅に息づく、唯一無二のカルチャー交差点
「シアターサンモール」と「例のプール」が同じサンモール第7ビルに実在するという噂は、紛れもない真実でした。地下では若き表現者たちが舞台上で情熱を燃やし、最上階ではネットカルチャーを彩る映像美が日々生み出されている。この劇的なコントラストこそが、新宿御苑前という洗練された街の片隅で、40年近くにわたり人々を魅了し続けている理由です。
観劇に訪れる際は、ぜひ劇場の素晴らしい空間を堪能するとともに、ビルの外観をそっと見上げてみてください。東京という都市が秘める多層的でディープな文化の重なりを、肌で実感できるはずです。 (出典: シアターサンモール 例のプール(Yahoo!ニュース))