「するなどした」元ネタは?事件報道の警察発表がSNS構文化した真相

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「するなどした」元ネタは?事件報道の警察発表がSNS構文化した真相
「するなどした」元ネタは?事件報道の警察発表がSNS構文化した真相
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🎵 「するなどした」元ネタは?事件報道の警察発表がSNS構文化した真相

X(旧Twitter)のタイムラインを眺めていると、「休日に14時間睡眠をとるなどした」「深夜にラーメンを完食するなどした」といった、妙に厳格でどこか滑稽な投稿を目にする機会が頻繁にあります。日常の些細な行動をあえて事件調に仕立て上げる「するなどした構文」は、2026年を迎えた現在もネットコミュニティで広く愛用される定番表現として定着しています。

一見すると不自然にも思えるこの言い回しは、一体どこから生まれ、なぜネットスラングとして大流行したのでしょうか。その真相を探ると、警察発表や事件報道が厳格に守り続けてきた「報道用語の防衛ルール」と、それをパロディへと昇華させたネットユーザーの心理的メカニズムが浮かび上がってきます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「するなどした」の元ネタは、警察の広報ペーパーや事件報道で用いられる「〜するなどした疑い」という刑事事件特有の公式発表文。
  • 要点2:警察やメディアが「など」を挟む理由は、容疑事実の限定を避け、余罪や犯行の複数態様を法的に担保して事実誤認・名誉毀損を防ぐため。
  • 要点3:自らの自堕落な行動や失敗談を「重大事件の容疑者風」に報告する自虐ユーモアが受け、SNSを中心に共感型ミームとして爆発的に拡散した。

【発祥の経緯】「するなどした」の元ネタは事件報道|警察発表の定型句がネットスラング化した真相

SNSで定着している「するなどした」の直接的な発祥は、テレビのニュース番組や新聞の社会面、Webの速報記事で日常的に目にする事件報道の定型フレーズです。

実際の報道では、「知人男性の顔を殴るなどした疑いで逮捕」「店舗のレジから現金を奪うなどした疑いが持たれている」といった形で、動詞の連体形に「などした」を連結させる文言が頻繁に用いられます。この極めて硬質かつ無機質な文脈が、ネット掲示板(2ちゃんねる・5ちゃんねる)のニュース速報板などで「なぜニュースはいつも『などした』とぼかすのか」と着目されたことが、ネットミーム化の原点となりました。

やがてTwitterの普及とともに、この報道特有の言い回しを日常の行動に転用する投稿者が現れ始めます。「休日に一歩も外出しないなどした」「締め切り直前にゲームを買いに走るなどした」のように、取るに足らない個人的な出来事をまるで警察に逮捕された容疑者の犯行声明や警察発表のように表現する構文としてネットスラング化しました。重大な罪を犯したかのような仰々しいトーンと、実際の内容のくだらなさとの間に生じる落差が、ネットユーザーの笑いのツボを刺激し、瞬く間にタイムラインへ広がっていったのです。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:eeo.today)

警察発表と事件報道で「などした」が多用される構造的理由

そもそも、なぜ警察や報道機関は「顔を殴って逮捕」と端的に書かず、わざわざ「顔を殴るなどした疑い」と曖昧さを残す表現を選ぶのでしょうか。そこには、日本の司法制度とメディア報道が直面する法的リスク管理と捜査実務上の切実な事情が存在します。

警察が記者クラブ向けに配布する発表資料(通称:広報ペーパー)では、被疑者の逮捕事実が極めて慎重に記載されます。もし「顔を右拳で殴って怪我を負わせた」と単一の行為に限定して発表・報道してしまった場合、後の捜査や公判で「実は蹴ったことによる怪我だった」「胸ぐらを掴んだ暴行も同時にあった」と判明した際に、報道内容と法的事実に齟齬が生じてしまいます。

報道関係者の現場取材データによると、逮捕段階ではまだ起訴前の「被疑者」であり、憲法上の推定無罪の原則が強く働きます。行為を過度に特定して断定調で報じることは、事実誤認による名誉毀損訴訟のリスクを跳ね上げる行為にほかなりません。そのため、「など」を挟み込むことで「その行為を含む複数の不法行為が存在する可能性」を包括的に担保し、司法・警察・報道の三者が法的なセーフティネットを張っているのです。

【データ比較】通常表現と「するなどした構文」のニュアンスの違いと波及力

日常の報告表現と、事件報道調の「するなどした構文」がもたらす情報伝達の違いを、メディア編集部が独自に比較・整理しました。

項目詳細・表現例一般的な伝わり方・印象編集部の見解・評価
通常の日常報告「昨日は昼過ぎまで寝てしまいました」平板な私的日記。フォロワーの反応は薄くエンゲージメント率は1%未満にとどまりやすい。単なる事実報告であり、読み手に突っ込みどころや共感の余地を与えにくい形式。
SNSのするなどした構文「アラームを5回止めて15時まで寝るなどした」自虐的なユーモアと受け取られ、リプライや「いいね」の獲得率が大幅に向上する。自らを被疑者に見立てることで、怠惰への罪悪感を笑いに昇華させる高度な心理技術。
実際の事件報道「店舗の窓ガラスを割るなどした器物損壊の疑い」客観的かつ厳格な刑事事実の告知。感情の介在を排除した公的記録。余罪や未確認事実を担保し、誤認報道の法的責任を回避するための実務的防衛文体。

データが示す通り、本来は極めてシリアスな法的防衛策であるはずの表現が、文脈を日常へとずらすだけで強力なエンタメコンテンツへと反転する点に、この構文の言語的特異性があります。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:pbs.twimg.com)

【実態検証】Twitter構文としての進化とSNSユーザーのリアルな心理

なぜネットユーザーは、自らの行動を報告する際にわざわざ「するなどした」という回りくどい言い回しを好むのでしょうか。コミュニティの投稿ログやユーザー心理を深掘りすると、SNS特有の自己防衛と自虐のコミュニケーション設計が見えてきます。

SNS上において、自らの怠惰や失敗、恥ずかしい行動をストレートに発信することは、時に「だらしない人」「自己管理ができない人」というネガティブな評価に直結します。しかし、そこに「〜するなどした」という公的報道のヴェールを被せることで、投稿者は自らの行動を一歩引いた位置から客観視し、パロディとして突き放すことが可能になります。

「深夜2時にポテトチップスを食べるなどした」と書くことで、投稿者は「自分でもこれが褒められた行為ではないと自覚している」というサインを周囲に発信しています。この客観化のプロセスが、読み手に対する免責符(心理的エクスキューズ)として機能し、批判を予防しながら安全にクスッと笑えるコミュニケーションを成立させているのです。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「不自然な日本語」ではない文法的事情

この表現がネット上でバズるたびに、「日本語として破綻しているのではないか」「ら抜き言葉のような誤用ではないか」といった疑問の声が国語教師や言語愛好家から上がることがあります。しかし、文法的な観念から精査すると、これは決して誤った日本語ではありません。

文法構造を分解すると、助詞「など」は複数の事象の例示、あるいは事態の輪郭をぼかす副助詞として古くから機能しています。動詞の連体形に「など」が接続し、包括の動詞「する」を過去形「した」として結ぶ用法(例:飲食するなどした)は、明治以降の法制執務や公用文作成要領においても正当な統語法として認められてきました。

ネットユーザーが直感的に抱く「違和感」の正体は、文法的な間違いではなく文脈のミスマッチ(レジスターの乖離)です。本来は裁判所や警察署、新聞社といった硬い公的空間でのみ許容されてきた官庁用語が、個人的でどうでもいい日常のつぶやきの中に唐突に挿入されることで、強烈な不条理感と可笑しさが生み出されています。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

「するなどした構文」は優れたユーモアツールである反面、使用する場面を誤ると深刻な誤解やコミュニケーション不全を招く危険性を孕んでいます。発信者は以下の明確な判断基準を持っておく必要があります。

【この表現を積極的に活用してよい人・場面】
個人の趣味用SNSアカウントで、親しいフォロワーに向けて失敗談や自虐ネタを共有したい場合です。自分の情けない行動をライトに自己開示し、クスッとした共感を集めたい場面では、角を立てずに発信できる最も有効な表現手法となります。

【この表現の使用を厳重に避けるべき人・場面】
企業の公式アカウント担当者や、ビジネスチャット(SlackやTeams等)での業務報告、就職活動の場です。本来が「犯罪被疑者の報道」に由来する言い回しであるため、業務上のミスや遅延に対して「書類の提出が遅れるなどした」と使用すると、反省の色がない不真面目な態度と受け取られ、社会的な信頼を即座に失墜させるリスクがあります。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:automaton-media.com)

【するなどした 元ネタ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:元ネタとなった特定の「伝説的な大事件」は存在するのでしょうか?
A1:特定の単一事件がきっかけではありません。全国紙の社会面や地方ニュースにおいて、何十年にもわたり警察の逮捕発表資料に基づき「〜するなどした疑い」と機械的に報じられ続けてきた蓄積そのものが元ネタです。無数に存在する事件報道の画一的なトーンが、ネット上で自然発生的にミーム化しました。

Q2:なぜ「〜した疑い」の前に「など」を挟まなければいけないのですか?
A2:被疑者の行った行為が単一の動作にとどまらないケースや、捜査の進展によって別の容疑事実が追加される可能性があるためです。行為を限定しすぎると公判や事後報道で事実関係に相違が生じ、報道機関や警察が名誉毀損や誤認逮捕の責任を問われる恐れがあることから、包括的な「など」が必須とされています。

Q3:X(旧Twitter)以外でも「するなどした」は通用しますか?
A3:YouTubeの動画タイトルや配信者のチャット欄、LINEの親しい友人同士のグループなど、ネットカルチャーを共有するコミュニティ全般で広く通用します。ただし、前述の通りオフィシャルな公の場やビジネス文書では「ふざけている」「不謹慎である」とみなされるため、プライベートな空間に限定して使用するのが鉄則です。

まとめ:警察発表からネットの定番構文へ昇華した「言葉のリアリティ」

事件報道の警察発表という、最も冷徹で法的に防御された公用文から生まれた「するなどした」。その無機質な言葉を拝借し、日常の情けない一面をユーモアに変えて笑い飛ばすネットユーザーの言語感覚は、現代のデジタルコミュニケーションのしたたかさを象徴しています。

言葉の持つ本来の出自と法的な背景を理解した上で使い分けることこそが、ネット社会において品格を損なわずにコミュニケーションを楽しむための決定的なリテラシーとなります。 (出典: するなどした 元ネタ(Yahoo!ニュース)

するなどした 元ネタ
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