「そだねー」熱狂から8年!もぐもぐタイムの真相とロコ・ソラーレ現在
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「もぐもぐタイム」は選手発信ではなくテレビ中継から生まれた造語であり、本来は極限の集中力を維持するための緻密な栄養補給戦略だった。
- 要点2:「そだねー」が2018年新語・流行語大賞に選ばれた背景には、北見地方の温かな方言の魅力に加え、当時のスポーツ界に蔓延していたパワハラ問題に対する「心理的安全性」の象徴としての評価があった。
- 要点3:2026年現在もロコ・ソラーレは日本カーリング界の最前線を走り続け、藤澤五月選手を中心に組織コミュニケーションの世界的ロールモデルとして進化を遂げている。
【誕生の秘話】「もぐもぐタイム」と「そだねー」が社会現象化した構造的背景
平昌五輪の生中継中、世界中の視聴者の目を釘付けにしたのが第5エンド終了後のハーフタイムでした。デシベルの高い指示が飛び交う他の競技とは対照的に、車座になってイチゴやりんごを口に運びながら、作戦をひそひそと確認し合う姿。この光景を、テレビ朝日の実況中継陣が親しみを込めて「もぐもぐタイム」と形容したことが、すべての始まりでした。
しかし、当事者であるカーリング女子日本代表の選手たちにとって、この時間は微笑ましいピクニックなどではありません。カーリングは「氷上のチェス」と呼ばれる通り、1試合で約3時間、数キロメートルを滑走しながら膨大な戦術計算を連続して行う過酷な頭脳・肉体労働です。試合後半に血糖値が低下すれば、投球のミリ単位の力加減やコース判断に致命的なブレが生じます。現場の管理栄養士やトレーナーの指導のもと、ブドウ糖やビタミンを短時間で吸収させるために計算し尽くされた「栄養補給(タクティカル・ニュートリション)」こそが、あの時間の真相でした。
一方、作戦会議の中で頻繁にマイクが拾っていた「そだねー」という言葉。これはそだねー北海道方言の意味を紐解くと、北海道オホーツク地方(北見市常呂町など)で日常的に使われる「そうだね」「その通りだね」という肯定の相づちです。語尾を柔らかく伸ばす独特のフラットなイントネーションは、相手の意見を頭ごなしに否定せず、まずは受け止めて共感を示すニュアンスを含んでいます。
この言葉がそだねー流行語大賞理由(2018年ユーキャン新語・流行語大賞年間大賞)となった背景には、単なる語感の可愛らしさだけではない、深い社会心理学的要因が存在していました。2018年の日本スポーツ界は、女子レスリングの栄和人氏を巡るパワハラ告発、日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題、日本ボクシング連盟の組織私物化問題など、昭和的な体育会系の強権体質が次々と暴かれ、社会的な批判を浴びていた時期でした。威圧的な上下関係に疲弊していた日本社会にとって、対等な関係性でお互いをリスペクトし合うロコ・ソラーレのフラットな対話スタイルは、まさに「理想の組織像」として眩しく映ったのです。

【徹底検証】もぐもぐタイムで食べた「おやつ一覧」と赤いサイロの入手ルート
競技の緊迫感とおやつを頬張る姿のギャップは、紹介された銘菓の経済効果を跳ね上げました。なかでも地元・北海道北見市の老舗菓子司「清月(せいげつ)」が製造するチーズケーキ「赤いサイロ」は、一夜にして全国区の入手困難スイーツへと変貌を遂げました。
| 品目・おやつ名 | 栄養補給の目的・数値データ | 当時の反響・経済波及効果 | 2026年現在の入手難易度・購入場所 |
|---|---|---|---|
| 赤いサイロ(清月) | 脂質・糖質・タンパク質の複合補給(1個約134kcal) | 直営売上が前年比数倍へ激増、公式通販は数ヶ月待ち | 【やや難】清月本店・新千歳空港・有楽町道産子プラザ等(午前中完売傾向) |
| 韓国産イチゴ | 速効性果糖、クエン酸、水分、ビタミンC補給 | 五輪会場近くで購入。「美味しい」発言が日韓で品種保護論争に発展 | 【通常】各地のスーパー・果実店(日本の品種保護法改正議論の契機に) |
| バナナ | 即効性糖質+持続性糖質、筋痙攣を防ぐカリウム補給 | アスリートの基本食として再評価。手軽さが話題に | 【容易】全国の食料品店で常時入手可能 |
| エネルギーゼリー各種 | 噛むエネルギーを省き10秒で約180kcalを急速チャージ | 競技用サプリメントとしての実用性が広く認知された | 【容易】ドラッグストア・コンビニ・スポーツ店 |
もぐもぐタイムおやつ一覧の中でも圧倒的な脚光を浴びた「赤いサイロ」ですが、赤いサイロ販売店の実態調査を行うと、五輪から歳月が流れた2026年の今もなお、北見市内の清月直営店舗をはじめ、新千歳空港内の出発ロビー売店や札幌駅の北海道四季マルシェ、東京・有楽町の「北海道どさんこプラザ」では入荷直後に即完売する状況が散見されます。清月の公式オンラインショップでも数量限定販売が続けられており、一過性のブームに終わらない北海道屈指のロングセラー銘菓として定着しています。
【知られざる舞台裏】もぐもぐタイム商標登録問題と過熱報道の光と影
ブームの裏側では、商業的過熱に伴う深刻なトラブルも勃発していました。最も世間の反発を招いたのが、もぐもぐタイム商標登録問題です。
五輪直後の2018年春、カーリング日本代表とも北見市とも何ら関係のない東京都内の一般企業や個人が、特許庁に対して「もぐもぐタイム」の文字商標を相次いで出願していた事実が発覚しました。菓子や飲料、飲食物の提供などを指定役務とした便乗出願に対し、インターネット上では「選手たちの努力や地域の誇りを横取りする行為だ」「他人のふんどしで相撲を取るな」と猛烈なバッシングが巻き起こりました。
最終的に特許庁(JPO)は、これらの悪質な便乗出願を拒絶、あるいは出願側が世論の猛反発を受けて取り下げに追い込まれる結末を迎えました。地域に根ざしたチームの象徴的フレーズを特定の第三者が独占することは阻止されたものの、知的財産権をめぐるモラルの欠如を露呈させた苦い教訓として記録されています。
さらに、選手たち自身もメディアの過熱ぶりに戸惑いを隠せませんでした。もぐもぐタイム由来と真相について、後日の特番インタビューで選手たちは「カメラがおやつを食べている口元ばかりをアップで狙うようになり、一時は何を口にするかプレッシャーを感じていた」「競技の内容やアイスの読みをもっと見てほしいという葛藤があった」と率直に告白しています。笑顔の裏側には、アスリートとしての矜持と世間の消費行動との間で揺れ動く苦悩が存在していたのです。

【平昌五輪の名場面】氷上の奇跡を支えた吉田知那美の名言とチーム哲学
ロコ・ソラーレの快進撃を象徴する平昌五輪カーリング名場面といえば、強豪・英国との3位決定戦です。最終第10エンド、英国スキップのイブ・ミュアヘッド選手が放ったラストストーンが無情にもターゲットを弾き出し、日本の銅メダル獲得が決まった瞬間、選手たちは呆然とした表情ののち、抱き合って涙を流しました。
この世界トップレベルの舞台で選手たちの心を支え続けたのが、サードを務める吉田知那美名言の数々でした。かつて所属していた北海道銀行を戦力外通告の形で去り、引退の危機から這い上がってきた過去を持つ吉田知那美選手は、誰よりもチーム内の空気を大切にしていました。
「笑顔でいよう。ミスを責めても石は戻ってこないから」
「Stay Positive(前を向き続けよう)」
「ナイスー!」
彼女がアイス上で絶えず叫び続けた言葉は、単なる精神論ではありません。1つのミスショットが敗北に直結するカーリングにおいて、悔恨を引きずることは次のショットの致命的な乱れを招きます。ミスが起きた瞬間に「ナイスー!」と叫んで過去を切り捨て、全員で次の一手を前向きに議論する――。吉田知那美選手が注入したこのマインドセットこそが、ロコ・ソラーレを世界屈指の粘り強いチームへと育て上げた真の推進力でした。
【2026年最新】カーリング女子日本代表の勢力図と藤澤五月・ロコ・ソラーレの現在地
2018年平昌五輪の銅メダルに続き、2022年北京冬季五輪では日本カーリング史上最高位となる銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ。2026年現在の彼女たちはどのような境地に立っているのでしょうか。
最も大きな話題を振りまいたのが、チームの絶対的スキップである藤澤五月現在の進化です。2023年夏、ボディビル(ボディメイク)大会「FWJ」に電撃参戦し、極限まで絞り込んだ筋骨隆々の肉体を披露して世界中を仰天させたことは記憶に新しい事実です。この驚異的な肉体改造は単なる趣味ではなく、近年のパワフル化する海外勢に対抗し、スイープ力の底上げと長時間の試合でも体幹をブラさないための徹底したフィジカル強化の一環でした。2024年から2026年にかけて、藤澤選手はスキップとしての氷を読む繊細なタッチと、力強いデリバリーを極めて高いレベルで両立させています。
一方、ロコ・ソラーレ現在を取り巻く環境は、国内でも熾烈を極めています。ロコ・ソラーレ最新ニュースを注視すると、日本国内の女子カーリング界では、SC軽井沢クラブ、中部電力、北海道銀行、フォルティウスといった新興・伝統勢力が急激に実力を伸ばしており、日本選手権の王座争いは世界選手権決勝に匹敵するハイレベルな戦いとなっています。
それでも、藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、そしてリザーブの石崎琴美という黄金期の絆は揺らぎません。2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪サイクルにおいても、経験に裏打ちされた盤石のチームワークで世界の頂点を睨み続けています。

【プロの結論】心理的安全性と組織マネジメントから読み解く成功法則
「そだねー」と「もぐもぐタイム」のブームから8年が経過した今、ビジネス界や現代社会がロコ・ソラーレから受け取るべき最大の教訓は、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が提唱した「心理的安全性(Psychological Safety)」の実践モデルです。
旧来の日本型組織に根強かった「上意下達のトップダウン構造」や「ミスをした者を激しく叱責する減点主義」のもとでは、メンバーは萎縮し、自発的なアイデアや危機察知の報告を行わなくなります。それに対し、ロコ・ソラーレが体現したコミュニケーションは、以下の要素で構成されていました。
- 全肯定から入る対話プロトコル:どんな意見に対しても一度「そだねー」と受け止めることで、発言の心理的ハードルをゼロにする。
- 感情のリアルタイム開示:休憩時間に糖分を補給しながら、不安や感触のズレをその場で共有し、わだかまりを次期エンドに持ち越さない。
- 個人の責任をチームの課題に昇華:ショットの失敗を個人の技術不足に帰するのではなく、「アイスの読みのズレ」として全員で解決を図る。
【適性診断】このコミュニケーションモデルを導入すべき組織・注意すべき組織
▼導入すべき組織・向いているチーム:
不確実性が高く、刻一刻と状況が変化するプロジェクト(ITスタートアップ、新規事業開発、クリエイティブ集団)。フラットに意見を出し合い、メンバー全員の観察眼を結集しなければ正解にたどり着けない環境において、最大の突破力を生み出します。
▼慎重になるべき組織・向いていないケース:
一秒を争う厳格な人命救助や危機管理オペレーション、マニュアル通りの定型反復業務が求められる現場。「そだねー」的な合議を重ねることで意思決定のスピードが低下したり、馴れ合いによる基準の甘さ(コンプライアンス違反の看過)に陥るリスクがあるため、規律と心理的安全性のバランス設計が不可欠です。
【そだねー もぐもぐ タイム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「そだねー」は選手たちが狙って流行らせた言葉だったのですか?
A1:全く違います。選手たちにとっては幼少期から慣れ親しんだ北見・常呂地方の自然な話し言葉であり、氷上に設置された集音マイクによってテレビ放送に拾われたことで、視聴者側がその温かさに気づきブームとなりました。本人たちにとっては「なぜ自分たちの普通の会話が表彰されるのか」と最初は戸惑うほど無意識の発言でした。
Q2:「赤いサイロ」は現在でも東京や通販で買えますか?
A2:購入可能です。ただし2026年現在も高い人気を誇っており、東京・有楽町の「北海道どさんこプラザ」などのアンテナショップでは入荷日の午前中に売り切れるケースが多々あります。また、清月の公式オンラインショップでも定期的に販売受付が行われていますが、争奪戦となることが多いため、事前のスケジュール確認が必要です。
Q3:「もぐもぐタイム」は公式ルールとして定められているのですか?
A3:公式ルール上の名称は「フィフス・エンド・ブレイク(ハーフタイム)」です。第5エンド終了後に設けられる5分間のインターバルで、作戦確認や栄養補給を行うことがルール上認められています。「もぐもぐタイム」はあくまで日本のメディアが生み出した愛称であり、国際ルールブックにその記載はありません。
Q4:藤澤五月選手が激痩せ・筋肉質になったのは本当ですか?
A4:事実です。2023年夏にボディメイクコンテストへ電撃参戦した際、極限まで体脂肪を絞り込んだ姿が大きな話題を呼びました。現在はカーリングに最適な体重・筋肉バランスへと見事にリカバリーし、より強靭になった体幹を武器にトップスキップとして活躍を続けています。
まとめ:言葉とおやつが変えた日本スポーツ界の新たなスタンダード
平昌五輪から始まった「そだねー」と「もぐもぐタイム」の旋風は、一過性の流行語という枠を完全に飛び越え、日本のスポーツ文化および組織論に決定的なパラダイムシフトをもたらしました。
厳しさと恐怖で選手を縛る時代は終わり、温かな受容と心理的安全性の中でこそ、極限のパフォーマンスが引き出される――。あの日、氷の上で笑顔でおやつを分け合い、互いを信じて「そだねー」と言い合ったロコ・ソラーレの姿は、2026年を迎えた今もなお、私たちが目指すべき人間関係とチームビルディングの理想形として輝き続けています。 (出典: そだねー もぐもぐ タイム(Yahoo!ニュース))